迷子
くどうれいんにハマっている。
それはもう、どっぷりと。底なしの水たまりに落ちたみたいに。
今日は昼休みに彼女のエッセイを読んでいて、あまりにも面白かったので、
脳内で文章を反芻しながら帰宅していたらいつの間にか知らない道に来ていた。
一瞬慌てて引き返す。
どこでうっかり道を間違えたのか、結局思い出すこともできずに
帰ってからエッセイの続きを読んだ。
くどうれいん、名前の響き、文字面もさることながら、まっすぐで、素直でかわいらしい文章を書く。
思わず惹き付けられる文章は、やっぱり魅力的な人柄からくるものらしい。
このエッセイ、やたらとモテエピソードが多い。
高校生の頃、暗号を出し合う関係だった男友達の告白に5年越しに気づいたり、JAXAのきぼうを男友達と電話を繋いでみていたり。(これは結局付き合っていたけど)
親近感を覚えつつあったのに、ふっと心の温度が下がった。
なかった!そんな青春なかったぞ!と。単なる妬み嫉みである。
なんか、急に冷めた。あー、とか思って、思うだけで声には出さず、散歩に出る。
6月の夜はまだ涼しい。
公園まで歩くと、一人ブランコに座って、携帯を触る少女がいた。
表情は、ここからはよくみえない。
あの子も恋愛真っただ中なのだろうか。
わざわざ夜の公園で、一人で読みたいなんて、好きな人からのメッセージ以外あるのだろうか。
まったく、どいつもこいつも、と決めつけだけで勝手に毒づく。
いかんいかん、これじゃさっきと同じだ。
おれだって、と自分を慰める。
今の彼女とは、付き合ってもう2年と少しになる。
厳密には二人目の彼女ということになるけど、
実質的には一人目の彼女といってもおかしくない。
初めての彼女は、「付き合おう」とだけ言って、手を繋ぐことも、ちゃんと気持ちを伝えることもできないまま2か月で別れることになった。
別れ話をしたのはサイゼリアだった。
間違い探しで間を持たせながら4時間引き延ばした。ダメだった。
あの時、彼女に言われたことをふと思い出す。
「付き合っている、ってのは、そこにいる、ってことじゃない?」
「でも、そこにいるのは、わたしはできない。」
慎重に言葉を選んでいたわりに、よく分からなかった。
あの頃も、今もちっともピンときていないけど、なぜか心に引っ掛かっている。
気が付くと、携帯を触る少女はいなくなっていて、
残ったブランコの、きぃという寂しげな音。
そこまで暗いテンションじゃねーよ!とブランコにケチをつける。
まるで情緒不安定だ。仕事のことでも少し考えよう、来週は札幌に出張もあるし。
あ、と思った。息を吐くような声が少し漏れた。
初めての彼女と付き合う前、フリーズドライのいちごをチョコでコーディングした六花亭のお土産を渡したっけな。
他の人にあげたお土産は全く思い出せなくて、ああ、あの頃はもうすでに好きだったんだ、という気持ちに今更気付いて少しおかしい。
モテエピソードは全くないけど、それなりに恋をしていたのか、自分は。
くどうれいん、公園の少女、全然うらやましくないぜ。
なんてことを考えながら歩いていると、また道に迷ってしまった。
おれは今、どこにいるんだろう。
ダメリーマン、サボリーマン
午前中はどうしても眠気に勝てない。
急ぎの仕事がないときは、特に。
ソースコードを読んででも、頭がそれを文字として認識してくれないので、
もうどうしようもない。あぁ、、やばい、、、寝てしまう、、、、、
と、いうことで眠気覚ましにサボリーマン(?)短歌を詠みました!
つれづれなるままに電子のメモ帳を
開いて閉じて待つ昼休み
あんまり人に話すと軽蔑されそうなので、ダメ人間以外には内緒にしておこう。
お好み焼きエッセイ
公募にハマっている。
転職活動を兼ねて、なにかしら生み出すようなことをしようと思って、手当たり次第に応募している。
いちごの愛称を考えたり、ラジオCMなんかもつくってみたりしているけど、意外にも楽しかったのは俳句。
お気に入りはスイカ割りをイメージして詠んだ↓の句。
「ちきゅう割る もっと右って 言ったのに」
これを読んだのが24歳男性じゃなくて14歳女性で、中学生コンクールとかに出せていたら結構いいセンいったんじゃないか、と思う。なんか、たとえが微妙にきもちわるいな。
とまあ、割と楽しくやっているんですが、今日はオタフクが募集するお好み焼きエッセイの締め切りにもかかわらず諦めて日記を書いてます。
募集要項をみると、お好み焼きにまつわるエピソード、と書いてあるから、そんなものあったかなと人生を振り返ってみたけど、テレビでこわもてのシェフが「お好み焼きを鉄板に押し付けてじゅ~っとしたくなる気持ちはわかります。でも絶対やっちゃダメです。」と焼き方のコツを説明していたときの記憶くらいしかありませんでした。
そこからなんやかんやして感動モノの嘘エッセイを書くのも気分が乗らないし多分うまく書けないしでとりあえず文章を書きたい気持ちだけはもらえたのでよしとします。
あでぃおす
感想「湯を沸かすほどの熱い愛」
あらすじ
余命2か月。私には、死ぬべきまでにすることがある。
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
☑家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
☑気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
☑娘をある人に会わせる
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する。
引用:ストーリー|映画『湯を沸かすほどの熱い愛』オフィシャルサイト
以下、感想。
「泣ける映画」という謳い文句を昔は比喩的な表現だと思っていたが、ここ数年は映画や小説で簡単に泣くようになってしまった。10年後、20年後は、フライパンをみるだけで泣いてるかもしれない。「毎日熱いのに食材をおいしくしてくれてありがとう......」みたいな。
この映画は「泣ける映画」の中でも非常によかった。登場人物の全員が愛に溢れていて、これから死にゆく母と、愛する母を失う家族。それぞれの人物の思いが想像でき、心を打たれる。思わず泣いてしまったシーンがいくつもあった。
日常を過ごす中で、なんとなく寂しさや孤独感を感じてしまうときに観てほしい作品でした。
帰省
年休申請したつもりが申請してなかった…
関西で仕事するのはいいけど、PCのせいで荷物が重い