あ
滞らせていた公共料金の支払いやジムの手続きも済ませて、頭の隅にやらなきゃいけないことがずっとあることによるストレスと、それが自業自得であることを自覚しているが故に余計に情けないような気持ちは大体解消したはずだった。
それなのに、今日はどこか不安で悲しい気分が続いた。
夜8時を過ぎたスーパーで半額のお寿司でも買おうとお惣菜売り場を眺めてみたけど、こういうときに限ってすべて品切れでがっかりしたような、だよなー、という微妙な納得感。物語の情景描写のように、気持ちが現実にリンクしているような錯覚を起こす。
隣のコーナーに行くと、炙った刺身の盛り合わせが一つだけ残っていた。
半額シールを確認し、それを手に取って値段を見ると、元値が842円だった。
ふいに、「こんな自分が842円もする刺身を食べていいのだろうか。」
こんなことを思ってしまって泣きたくなった。
一度戻して、また手に取って、また戻して、迷ったけれど結局買った。
家についても食べる気はなかなか起こらなかった。
最近はよく眠れない。早く寝よう。